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冬の乾燥対策

  • 2019年12月5日

こんにちは。東京はここ最近ようやく冷えてきて、事業所前のイチョウは黄色く紅葉しています。

寒さとともに乾燥の季節にもなっています。
今日も天気予報士の方が「乾燥しているので火の取り扱いに注意」と話していました。 火の取り扱いはもちろんですが、乾燥と言えば肌です。

個人的にはこの季節、特に手荒れがひどいのです。
なぜ、こんなにガサガサ(ひどくなると切れて出血)するのでしょうか?

お肌のバランスが崩れるのが肌荒れの原因

皮膚の表面は皮脂膜(皮脂と汗が混ざった膜)で覆われている角質層という細胞でできています。
角質層の細胞はたくさんの水分を含んでいて、細胞同士の間もセラミドなどの細胞間脂質がつなぎあわせています。
これら、皮脂膜と角質層によりお肌の水分の蒸発を防いでいるのですが… 空気が乾燥する冬は、皮膚から水分がどんどん失われ、水分と皮脂のバランスが崩れやすくなります。 そのうち皮脂もなくなり、角質層の水分が減少するとあの嫌なガサガサ状態というわけです。

乾燥しやすいのは?

そんなわけで、まずは角質層を守ってくれている皮脂があまり作れないところや、作れたとしてもお湯などで洗い流されてしまう状態のところが乾燥しやすいです。
例えば、指先。指先は皮膚の中でも皮脂を作る機能が少ないので日頃から乾燥しやすいのですが、普段は角質層が厚くなって防御しています。ただ、台所や洗濯などの洗剤を使って洗うような家事をしていると少ししかない皮脂はもちろん、角質層の水分も消失してしまい荒れてしまいます。
顔は、部位によって皮脂の有無に差はありますが、熱いお湯や洗顔料たっぷりで洗顔をする方はやはり乾燥しやすいといえます。
それから、部位ではありませんが、高齢の方も皮脂分泌量と水分保持機能は低下するので肌トラブルに見舞われやすいといえます。(赤ちゃんの肌は水分保持できているのでぷるぷるですよね。うらやましい。)

冬の手荒れ対策

書くだけならシンプルです。実行出来たら悩まないのですが…(笑)

「乾燥をさせないで保湿をすること」

です。
そのためには…

  • 洗浄力の強い洗剤で皮脂膜を洗い流さないようにする。 (熱いお湯や湯船に長時間浸かるのも水分消失の原因です)
  • 洗う時にスポンジなどでごしごしこすらない。
  • タオルなどで拭き取る時もゴシゴシしないで押さえるように水分を取る。
  • 保湿する(ワセリン、ヘパリン類似物質、尿素、セラミド…多くのクリームやローションが販売されているので個々人のお肌に合うものをこまめにつける)。

それ以外にも、睡眠、バランス良い食事など良い生活習慣で細胞を入れ替えていく(新陳代謝を促す)のも大切。
全部は無理でも1つくらいから試してみましょう。
ちなみに、私はシャンプーを弱酸性のものに変えてみました。 頭皮のかゆみが少なくなったような気がします(気のせい?)

では、次回は1月。少し早いですが、よいお年を。そして来年もよろしくお願いいたします。